トピック第6回 水の色
トピック第6回 水の色
水道水の外観は無色透明であることとされています。
水の色について、特にお問い合わせの多いものをご紹介します!
1)青い水
お風呂に水をはった際、浴槽の水が青く見えることがあります。これは、浴槽の水に光があたると赤い光が一部水に吸収されて色のバランスが崩れ、水が青みを帯びて見えるためです。
また、給湯器などに使用されている銅管から溶け出す銅も、水の色を青くすると言われていますが、銅によって水が青く見えるには、浴槽の水(約200L)に対し、20gもの銅が必要です(10円玉1枚は4.5g)。通常、銅管から溶け出す銅は微量で、水に色がつくことはありません。

図1 水に溶けている銅の量と色の関係
2)白い水
蛇口から出た水が白く濁って見えることがあります。透明なコップにとってしばらく様子を見たとき、コップの下の方から澄んでくる場合は、空気の混入によるものです。
これは、水が急激に熱せられたり、水圧が急に変化したりすることにより、水中に溶けていた空気が気泡となって出てくることが原因です(給湯器のお湯などによくみられます)。
なお、水をコップにとって数分間放置しても白さが消えない場合や、沸騰させると白くなる場合は、別の原因(水をとった容器の汚れ、配管の材質等)が考えられます。

図2 白い水(気泡)の例
3)赤い水
朝一番に蛇口をひねると赤褐色の水(いわゆる赤い水)が出る場合は、水道管から水道水に溶け出した鉄さびが原因と思われます。根本的な対策としては、古くなった水道管の交換をおすすめしますが、応急対応として、朝一番の水が濁っていたり、着色していたりする場合は、水が澄んでから飲用などにお使いください。