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おいしさに関する水質目標

 東京都水道局では、お客さまの安心と信頼の向上を目指し、都独自の「おいしさに関する水質目標」を設定しました。 現在、目標達成に向け、取組を進めています。

1 おいしい水を届けるための取組

 東京都では、皆様に安全でおいしい水をお届けするため、平成16年に、都独自の「おいしさに関する水質目標」を設定しました。これは、においや味などに関する項目について、国が定めた基準よりも高いレベルの目標を設定することにより、お客さまの安心と信頼の向上を目指すものです。

 東京都が設定した「おいしさに関する水質目標」には、残留塩素や臭気強度など、おいしい水研究会の「おいしい水の水質要件」と重複する項目もあります。

 その一方、カルキ臭の原因であるトリクロラミンや、かび臭さの原因である2-メチルイソボルネオール及びジェオスミンなど、東京都において多くのお客さまが不満の要因にあげている項目や、おいしさに与える影響が大きい項目も盛り込んでいます。

国の基準よりも厳しいのね!

 

区分 項目 単位 国が定めた
水質基準等
水質目標値
(注1)
目標値の目安 令和5年度の達成率 前年度との
比較
におい

カルキ臭

残留塩素 mg/L 1.0以下 
0.1以上
0.4以下
0.1以上
ほとんどの人が消毒用の塩素のにおい(カルキ臭の一種)を感じない 89.2%
-2.3ポイント
(注4)
トリクロラミン mg/L 不検出(注3) ほとんどの人がカルキ臭を感じない 100% 前年度比キープ
臭気強度(TON) 3以下 1未満
(臭気なし)
異臭味(カルキ臭を除く)を感じない 100% 前年度比キープ

かび臭原因物質

2-メチルイソボルネオール ng/L
(注2)
10以下 不検出(注3) かび臭を感じない 100% 前年度比キープ
ジェオスミン ng/L 10以下 不検出(注3) 100% 前年度比キープ
有機物 (TOC) mg/L 3以下 1以下 不快な味を感じない 100% 前年度比キープ
外観 色度 5以下 1以下 色や濁りがわからない 100%
濁度 2以下 0.1以下 100%

注1 上記の目標値は給水栓の値です。  注2 1ng (ナノグラム)は、 1mgの百万分の一です。
注3 不検出とは、トリクロラミンでは0.02 mg/L未満、2-メチルイソボルネオール及びジェオスミンでは
   3 ng/L未満であることを表します。
注4 令和5年度は夏季に水温が高い状態が継続しました。水温が高いと残留塩素濃度が下がりやす
   く、浄水場から遠い地域の残留塩素濃度が0.1mg/Lを下回る恐れがあります。このため、浄水
   場出口の残留塩素濃度を高く設定したことから、浄水場に近い地域で残留塩素濃度が高く推移し、
   達成率がやや低下しました。引き続き、達成率向上に向けて施策を推進してまいります。

2 おいしい水の水質要件

おいしい水研究会

 「おいしい水研究会」は、日本の水道水のおいしさの現状とその背景などについて調査を行うとともに、おいしい水の水質要件などを検討するため、昭和59年に厚生省(当時)が設立しました。

おいしい水の水質要件

 おいしい水研究会が示したおいしい水の水質要件と、東京都における水質検査結果は以下のとおりです。

水質項目 数値 令和4年度の
水質検査結果(平均値)(注)
蒸発残留物 30~200mg/L 130mg/L
硬度 10~100mg/L 58.8mg/L
遊離炭酸 3~30mg/L 7.9mg/L
過マンガン酸カリウム消費量 3mg/L以下 0.9mg/L
臭気度 3以下 1未満
残留塩素 0.4mg/L以下 0.4mg/L
水温 最高20℃以下 17.4℃

注 区部浄水場出口での年間平均値ただし、残留塩素と水温は、区部47箇所の給水栓の年間平均値。

記事ID:081-001-20240819-006236