2025年 東京都水道歴史館「秋の特別企画展」開催のお知らせ
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東京都水道歴史館(東京都文京区本郷2-7-1)では、東京文化財ウィーク2025(10月25日~11月3日)にあわせて、江戸時代の水道の記録『上水記』の期間限定公開を主とした秋の特別企画展「遺された江戸上水の史跡をめぐる ~令和7年度上水記展~」と、水道歴史展「記録写真で振り返る淀橋浄水場-廃庁60年-」を開催します。
企画展概要
遺された江戸上水の史跡をめぐる ~令和7年度上水記展~
『上水記』は、寛政3年(1791)に完成した江戸時代の水道(上水)の記録です。3部作られましたが、全10巻が全て揃った状態で現存するものは当館所蔵品のみで、東京都指定有形文化財(古文書)に指定されています。なかでも第二巻の「玉川上水水元絵図并諸枠図」は、現在も多摩川の同じ場所にある「羽村取水堰」の江戸時代当時の様子を縦135.5cm×横514cmの大紙面に精緻かつ鮮やかに描いたもので、一見の価値があります。
『上水記』は年に1回のみ期間限定で実物公開を行っていますが、毎年様々な視点からアプローチしており、今年は史跡玉川上水をはじめとした、江戸の人々の生活を支えた上水、その現在に遺された痕跡を写真や関連資料とともに紹介します。
水道歴史展 「記録写真で振り返る淀橋浄水場-廃庁60年-」
例年「上水記展」と同時開催の水道歴史展では、今年は淀橋浄水場の廃庁から60年を記念した展示を開催します。
淀橋浄水場は、東京近代水道最初の浄水場として現在の西新宿に造られ、明治31年(1898)から東京市内への給水を開始しました。長く東京水道の中核施設として使用され東京水道の象徴的存在でしたが、東村山浄水場への機能移転が決まり、昭和40年(1965)3月31日に約70年の歴史に幕を下ろしました。今回の展覧会では、近年収蔵した明治~大正時代に撮影された場内の写真や、創設期の場内の様子を掲載した刊行物も特別に展示し、その歴史を振り返ります。
会期
2025年10月25日(土)~11月3日(月・祝)
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※10月27日(月)は臨時開館
料金
無料(入館料無料)
開催場所
東京都水道歴史館 3Fレクチャーホールほか
アクセス
御茶ノ水駅、水道橋駅、本郷三丁目駅、新御茶ノ水駅の各駅より徒歩約8分
その他
- 会期中の以下の3日間に水道歴史館学芸員による展示解説があります。
10月25日(土)・10月29日(水)・11月2日(日)
※各日11:00~/14:00~の2回開催、各回内容は同じ - 水道歴史展は会期終了後も以下の日程でパネル展示を継続します。
2025年11月5日(水)~12月21日(日)…水道歴史館 1Fラウンジ
2026年2月28日(土)~3月29日(日)…東京都水の科学館 1Fアクア・ショーケース
詳しくは東京都水道歴史館ホームページをご確認ください。