安定した水源の確保
安定した水源の確保
少ない国民1人当たりの降水量
日本は、世界でも有数の多雨地帯であるモンスーンアジア東端に位置しています。日本の年平均降水量は1,670ミリメートルで、世界の年平均降水量約1,170ミリメートルの約1.4倍となっています。しかし、国土が狭く人口が多いため、国民1人当たりにしてみると約5,000立方メートルであり、1人当たりの世界平均約20,000立方メートルの4分の1程度となり、諸外国に比べ必ずしも恵まれているというわけではありません。
また、日本の降水量には地域差があり、東京が位置している関東臨海地域の年平均降水量は1,660ミリメートルで全国平均を下回っています。
水を利用する上でも不利な国
日本の地形は急しゅんなため、河川の流域が狭く、こう配も急です。このため、河川の流量の変動が激しく、雨が降ると急増し、雨がやむとたちまち減少してしまいます。
また、日本の気象特性から、河川の流量は梅雨期、台風期及び雪解けの時期に多く、季節によって大きな開きがあります。
こうしたことから、日本は、水利用を図るには不利な条件にあるといえます。