水質観測船には、採水器と水質計器がセットになった装置が付いており、水深毎に水質観測を行いながら、同時に採水することができます。
また、小河内貯水池で一番大きい船であることから、貯水池周辺の地域住民が孤立してしまうような土砂崩れや大雪時の救助活動、それに備えた地域住民の搬送訓練などにも活用されます。
水道水にはどこの水が使われているのでしょうか。このページでは、様々な水道の水源について紹介します。
水道水源の種類には、河川水の他、ダム湖水、湖沼水、地下水などがあります。
日本の水道水源は約75%が地表水(表流水)で、残りの25%は伏流水(ふくりゅうすい)や井戸水等です。
(東京都の水道水源についてはこちらをご覧ください。)
図1 日本の水道水源の内訳
(出典:(公社)日本水道協会「令和4年度 水道統計」)
河川やダム湖、湖沼などの陸地表面に存在する水を地表水といいます。河川水は降雨の状況などの自然条件によって水質が変動しやすいという特徴があります。
反対に、ダム湖水や湖沼水は河川水ほど水質の変動は大きくありませんが、いったん汚濁が進行すると、水の動きが小さいため、回復に時間がかかります。
河川水(多摩川・羽村取水堰)
ダム湖水(小河内貯水池)
図2 水道水の水源(地表水)の例
水質観測船(みやま丸)
小河内貯水池全体の水質動向の把握や、下流の浄水場での浄水処理の管理に活用するため、専用の観測船により定期的に水質調査を行っています。
水質観測船には、採水器と水質計器がセットになった装置が付いており、水深毎に水質観測を行いながら、同時に採水することができます。
また、小河内貯水池で一番大きい船であることから、貯水池周辺の地域住民が孤立してしまうような土砂崩れや大雪時の救助活動、それに備えた地域住民の搬送訓練などにも活用されます。
伏流水とは河川水等の地表水が周辺の砂層などの中に浸透して流れる水のことをいいます。伏流水は地中でろ過が行われるため、地表水と比べて水質が良好で、濁りが少ないのが特徴です。
図3 伏流水の模式図
表1に示したように、同じ多摩川水系でも、伏流水である砧浄水場の原水では、濁りだけでなく、色度や一般細菌も低い数値となっています。
表1 多摩川における表流水と伏流水の水質比較(令和5年度)
地下水には、浅井戸水と深井戸水があります。
一般的に、水を通しにくい層(不透水層)より上の、深さが10~30m程度の比較的浅い地下水を浅井戸水、水を通しにくい層より下の地下水を深井戸水といいます。
いずれの井戸水も水質は良好で安定していますが、台風などの降雨や、汚染物質が地上から浸透することで影響を受けることがあります。
また、浅井戸水に比べて、深井戸水は地上からの影響は受けにくいですが、一度汚染されてしまうと、その影響が長く続いてしまいます。
図4 浅井戸及び深井戸の模式図