漏水
漏水
漏水とは古い水道管の継ぎ目などがゆるんだりして、水道管から水道水が漏れることをいいます。
漏水というと水道管から水が噴き出している様子をイメージされるかもしれませんが、実際には、水道水以外の湧水が出ていることもよくあります。
このページでは、漏水と湧水について紹介します。
1 漏水と水質試験
水道水の漏水は、貴重な水資源を無駄にするだけでなく、放置すれば道路の陥没や地下室への浸水等を引き起こすなど、大きな問題となります。
漏水を発見した場合、すぐに修理をする必要がありますが、水道水の漏水なのか、他の原因によるものなのか、区別がつかないことがあります。
そのような場合には、湧水の水質を調べることで、水道水が原因かどうかを判断することができます。
2 いろいろな湧水の水質
湧水の原因としては、水道水、雨水、地下水及び下水などがあります。これらの水質を調べてみると、図1のような特徴があります。
図1 いろいろな湧水の特徴
実際の湧水の水質データの例を図2に示します。この事例では、下水や地下水は、塩分や溶け込んでいる成分の指標である電気伝導率などが、水道水の数倍含まれていました。
同じように見える水でもそれぞれ特徴があることから、湧水と水道水の水質を比較することで、湧水が水道水かそうでないか判断することができ、漏水の修理等に役立てることができます。
図2 いろいろな湧水の水質データの例(相対値)