開発品展示室
<展示室の紹介>
昭和60年に技術開発室が設置されて以来の開発成果は、様々な分野にわたります。
その中の主なものを紹介します。
【水道メータ関連】
<各種水道メータの開発>
故障が少なく耐久性を高めた乾式デジタル表示メータ、点検困難箇所や臨海部における自動検針等に対応した電子式水道メータなどを開発してきました。
<水道メータに関する様々なシステムの展示>
水道メータ自動試験装置、無線自動検針システムなど、メータに関する様々なシステムを展示しています。
【漏水調査関連】
<管内調査ロボット>
リモコン操作により、口径800ミリメートル以上の水道管の内部を水が入ったまま調査できるロボットを開発しました。水道管内の内面をカメラにより鮮明な映像で確認できるとともに、接合部の間隔も測定する機能を備えています。現在は管路の維持管理業務に活用されています。
【水処理関連】
<NF膜処理実験>
安全でおいしい水の供給を目指して、最新の除水処理技術に関する研究を行っています。現在は、低分子物質をろ過できる膜を中心とした浄水処理技術の開発や、CO2削減に貢献できる植物系活性炭による水処理調査を行っています。
【震災対応】
<携帯型開栓器>
バイクなどに搭載可能な配水管用の開栓器を開発。従来に比べ軽量で折りたためることにより、震災時等の活用が期待されます。
【技術支援機能や職員教育訓練システム】
東京都水道局で培われた技術をデータ化し、経験豊かな職員の技術を経験の浅い職員や若手に対して術継承に役立つシステム、技術支援機能を開発。
また、事故対応を体験できるシュミレーションシステム、職員教育訓練システムを開発。他部署を交えた事故対応訓練を、シュミレーションを通して体験できるシステムです。
【管路維持管理】
<T字管専用ポリエチレンスリーブ>
水道管を保護するためにポリエチレンスリーブを使用していますが、従来のタイプは、T字管部では、隙間なく覆うことが困難でした。その点を克服した専用のポリエチレンスリーブを開発しました。
【淡水化装置】
逆浸透膜という、水は通すが塩分は通さない特殊な膜を使って、海水から飲料水を作る装置です。
【環境対策】
<発生土関連>
浄水場発生土の緑化基盤材等への活用に関する研究や多孔質セラミックスの開発について展示しています。
<ろ過砂削り取り作業用機械>
この機械は、緩速ろ過池の目詰まりした砂層を均一に削り取る機械です。人力による削り取り作業よりも効率的な作業が実現できました。
【協会、メーカー各社の協力展示品】
水道資機材のメーカー各社、協会等による協力展示品の数々を展示しています。