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水道事業紹介

(H17)質の高い水道サービスの提供

施策
17年度の主な実施内容 評価
(1)
安全でおいしい水の安定的な供給
計画
  1. 八ッ場ダムなどの事業による水源確保
  2. 高度浄水施設の整備(利根川水系)
    三園浄水場
    :日量30万m³
    東村山浄水場
    :日量88万m³
  1. 村山下貯水池の堤体強化工事
  2. 送配水管の整備
    新設
    70km
    取替え
    132km
  3. 「安全でおいしい水プロジェクト」の推進

 国土交通省及び独立行政法人水資源機構により、水源施設の建設が進められています。八ッ場ダム・滝沢ダムなどの水源施設が完成することにより、水源確保率が向上します。

 引き続き、三園浄水場及び東村山浄水場で高度浄水施設の建設を進めています。
 高度浄水施設の整備により高度浄水処理率が向上し、より一層安全でおいしい水をお届けすることができます。

 下流域側の市街地化等を考慮し、村山下貯水池の堤体強化工事を進めています。これにより耐震性の強化を図ります。

 送配水管の整備により、安定的かつ効率的な配水の確保及び耐震性の強化を図っています。

 平成16年度から20年度の5か年で、都内の全貯水槽水道約22万件を対象に点検調査を行います。平成17年度は約5万件実施し、うち2,231件については改善指導を行うなど、設置者に衛生管理の向上を促すとともに、直結給水の普及・拡大に努めました。

 おいしさの水質目標に、不快なにおいの原因物質であるトリクロラミンを追加し、現在目標達成に向け、重点的に取組を進めています。(平成17年度達成率  トリクロラミン60.0%

 高度浄水処理水をペットボトルに詰めた「東京水」の試飲や配布を行う機会を拡大し、「10000人の『東京水』試飲キャンペーン」等の催しに参加していただいたお客さまに、「東京水」の安全性やおしいさを実感していただくことができました。

 安全でおいしい水を供給するための工事について、お客さまに理解を深めていただくため、平成17年内の工事を対象に「水道工事イメージアップコンクール」を実施し、水道工事の内容や必要性などの説明及び広報に努めました。

実績

 国土交通省及び独立行政法人水資源機構の事業により、八ッ場ダム・滝沢ダムなどの水源施設の建設を進めました。

 三園浄水場では、高度浄水施設築造工事等を実施しました。
  また、東村山浄水場では、高度浄水施設の建設に伴う既存施設の撤去工事等を実施しました。

 村山下貯水池では、堤体強化工事等を実施しました。

 送配水管の整備は、管路の新設103km、経年管などの取替え171kmを実施しました。

 平成16年6月より開始した「安全でおいしい水プロジェクト」の一環として、下記の施策等を実施しました。

  1. 貯水槽水道の点検調査を行う「クリーンアップ! 貯水槽」
  2. 都独自のおいしさに関する水質目標に、トリクロラミンを追加
  3. 「10000人の『東京水』試飲キャンペーン」
  4. 水道工事イメージアップコンクール
(2)
お客さまサービスの向上
計画
  1. 日割算定制度の導入
  2. 浄水場・貯水池等の施設見学会や工事現場見学会の実施
  3. 水道施設の開放

 月の途中で水道の使用開始・中止をする際の料金計算について、これまでは基本料金を一律に1か月分(使用日数が15日以内の場合は0.5か月分)として計算していましたが、平成17年度に使用日数に応じて算定する日割算定方式を導入することにより、お客さまの要望におこたえするとともに、継続使用のお客さまとの負担の公平性を確保していきます。

 浄水場等の見学者数は27,099人、村山下貯水池(多摩湖)堤体強化工事見学会の参加者数は4,800人、桜等の開花時期に合わせた施設開放による入場者数は12,275人でした。
 今後も、お客さまの水道事業への御理解を深めていただける見学会を実施していきます。

 自然に触れながら水源林や貯水池の大切さ、役割を学習・体感していただけるよう「奥多摩湖いこいの路」を平成19年度全面(全長約12km)開放の予定で、整備しています。平成16年度までに整備が完了した部分(約6km)については平成17年度に一時的に開放し、残りの部分については順次整備を進めています。

実績

 平成17年5月から、月の途中から水道の使用を開始し、又は使用をやめた時の水道料金について、使用日数に応じて算定する日割算定方式を導入しました。

 浄水場等の水道施設見学会や、村山下貯水池(多摩湖)堤体強化工事見学会を実施しました。
 また、桜等の開花の時期にあわせて、水道施設の開放を行いました。(東村山浄水場・和田堀給水所・金町浄水場)

 小河内貯水池において、「奥多摩湖いこいの路」について、ダムサイトから中間地点までを一時的に開放しました。

(3)
地球環境の重視
計画
  1. 朝霞浄水場及び三園浄水場常用発電設備(コージェネレーション(熱電併給)システム)の稼動
  2. 太陽光発電設備の整備
  3. 水道水源林管理の充実
  4. 資源リサイクルの推進
  5. 環境管理の推進

 朝霞浄水場及び三園浄水場での常用発電設備等の稼動によって、停電時の給水確保率が平成16年度末の62%から83%に増加し、安定的な給水への信頼性が向上しました。
 また、エネルギーの効率的な利用により、二酸化炭素の削減等、環境負荷の低減を図りました。

 ろ過池への異物混入を防ぐための覆がい化工事に併せて、ふたの上部に太陽光発電パネルを設置することで、水道水の安全性を高めるとともに、自然エネルギーの活用による環境負荷の低減、省エネルギーによるコスト縮減等を図りました。

 水道水源林の荒廃を防止し、良好な状態に管理することにより、水源かん養機能、土砂の流出防止機能及び水質浄化機能の向上や、二酸化炭素の削減に寄与するなど、環境保全に貢献しています。
 ボランティアの方々により運営される多摩川水源森林隊の活動により、管理の行き届かない民有林を水源地にふさわしい緑豊かな森へ再生させています。昨年度に比べ、より多くの方々に参加していただくことができました。

 浄水場発生土のリサイクルにより、産業廃棄物の処分量を削減しましたが、前年度と比べ園芸用土としての需要が減少したことなどにより、リサイクル率は昨年度と比べ低下しました。今後は、園芸培養土の他に局内工事や学校グラウンド用資材の利用を進め、リサイクル率の上昇に努めます。

 建設副産物である建設発生土等について、ほぼ全量をリサイクルし、前年度と比べ産業廃棄物の処分量を削減することができました。

 環境計画の取組状況についてお客さまにわかりやすくお知らせしています。
 平成17年度は、「東京都水道局環境計画」の取組について、初めて1年間の取組状況及びその実績を掲載し、過去の実績と比較ができるようにしました。今後も環境負荷の低減に向け、積極的に取り組んでいきます。

 環境会計の作成に当たって、自動車リサイクル法施行に伴う費用や、シカ食害対策の一環として行う植生の保護・回復に伴う費用を新規に計上するなど、より実態に合ったコストの把握・集計を行いました。

実績

 平成17年4月に、朝霞浄水場及び三園浄水場において、コージェネレーションシステムを採用した常用発電設備が稼動しました。

 朝霞浄水場、三園浄水場及び小作浄水場のろ過池覆がい上部に太陽光パネルを設置し、運用を開始しました。3浄水場における年間発電量は約129万kwh(平成17年度実績)で、浄水場内の機器運転に利用しました。
 また、東村山浄水場、金町浄水場及び三郷浄水場においても、ろ過池上部に太陽光パネルを設置する工事を実施しています。それぞれ19年3月の完成予定です。

 水道水源林を良好な状態に保護・育成するため、間伐・植林等の森林保全作業を行いました。
 多摩川水源森林隊は森林保全活動を140回、学習活動を3回開催し、それぞれ延べ1,560名、73名の方々に参加していただきました。また、シカ食害対策については捕獲や防鹿柵・単木保護ネットを設置するなど、関係各局と連携して緊急対策を実施しました。

防鹿柵設置
約 21,000m
単木保護ネット設置
約 111,000本
捕獲
(東京都域及び山梨県域)
680頭
 

 浄水場発生土を園芸用培養土の材料等としてリサイクルしました。

<浄水場発生土>

有効利用量
約41,190トン
リサイクル率
55.0%

 水道工事で発生する建設発生土、建設廃棄物(アスファルト・コンクリート塊やコンクリート塊など)を改良土、再生路盤材などの建設資材としてリサイクルしました。

<建設発生土>

有効利用量
約532,153m³
リサイクル率
99.8%

<アスファルト・コンクリート塊及びコンクリート塊>

有効利用量
約124,632m³
リサイクル率
100.0%

 平成16年1月に策定した東京都水道局環境計画に基づき、65の具体的な取組事項について施策を進めています。
 平成17年版環境報告書を作成し、公表しました。(平成18年3月)

 平成17年度予算版環境会計を作成し、公表しました。(平成17年7月)
 平成16年度決算版環境会計を作成し、公表しました。(平成17年10月)

施設整備長期目標施設整備主要事業計画も併せて御覧ください。

写真
三園浄水場高度浄水施設築造工事

写真
奥多摩湖いこいの路

 

写真
朝霞浄水場太陽光発電設備

写真
多摩川水源森林隊(間伐作業)

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