「東京水道経営プラン2010」に掲げた施策

次世代を見据えた施策の推進

次世代を見据えた施策の推進

施策

平成24年度

主な実施内容

評価
計画 実績
(1)
低炭素型事業運営システムへの転換
浄水場の整備
低炭素型モデル

◆電力エネルギーを極力使用しない自然流下が可能な境浄水場の整備に向けた調査・設計等

◆境浄水場への代替浄水施設の整備とともに、既存浄水場の改造に向けた調査・設計等を進めています。

◆低炭素型モデル浄水場の整備により、環境負荷の低減に向けた水道局の課題と解決の方向性について、理解を深めていだたくことができます。

 

◆大規模浄水場更新時の浄水施設能力の低下を補うことができます。

未利用エネルギの活用
自然エネルギ

◆太陽光発電設備の整備

 

◆小水力発電設備の整備

〔小水力発電設備の整備〕

◆葛西給水所(発電規模340kW)の施工に着手しました。

◆浄水場(所)でろ過池覆蓋の上部や配水池上部を利用し太陽光発電設備を設置してきました。平成22年度に砧浄水場配水池上部に設置したことで、発電規模の合計が5,663kWとなりました。

 

◆南千住給水所、亀戸給水所及び八雲給水所に小水力発電設備を設置してきました。発電規模の合計は485kWです。

 

◆今後も、太陽光及び水力発電設備の導入を推進し、クリーンエネルギーの創出による環境負荷の低減や社会全体の電力供給に貢献します。

③新しい水供給システムの構築再掲

〔残留塩素の低減〕

◆追加塩素注入設備の導入

平成22から23年度まで:上池台給水所、水元給水所

平成23から24年度まで:淀橋給水所、和泉水圧調整所

〔残留塩素の低減〕

◆上池台給水所、水元給水所に追加塩素注入設備を整備し、平成24年度から運用を開始しました。

 

◆淀橋給水所、和泉水圧調整所に追加塩素注入設備を整備し、平成24年度から運用を開始しました。

 

◆残留塩素が減少しやすい夏季に、残留塩素の実態調査を実施しました。

 

〔残留塩素の低減〕

◆今後も追加塩素注入設備の整備を検討するとともに、既存の設備を運用することによって、残留塩素の低減化や平準化を図っていきます。

 

◆残留塩素の実態調査の結果を基に、自動水質計器におけるより適切な残留塩素管理目標値を設定していきます。

〔エネルギー効率の向上〕

◆トータルエネルギー管理システム

トータルエネルギー管理システム運用実績の蓄積によりエネルギーを考慮した水運用計画の策定を推進する。

〔エネルギー効率の向上〕

◆トータルエネルギー管理システムの運用を開始し、エネルギーを考慮した水運用計画の策定を進めています。

〔エネルギー効率の向上〕

◆エネルギー効率に配慮した効率的な水運用を行うことが可能になります。

(2)
水道文化の継承
モデル事業の推進再掲
小中学校の水飲栓直結給水化

◆小中学校の水飲栓直結給水化工事に対して技術支援を行うとともに、工事費用の一部を負担するモデル事業を平成24年度末までに378校実施します。

◆平成24年度末までに、405校の小中学校で水飲栓の直結給水化を実施しました。

◆直結給水化実施校におけるアンケートでは、学校の水道水を飲む小中学生が、工事実施前の77%から工事実施後には87%に増加し、家から持参した水筒の水を飲む小中学生が、20%から9%に減少しました。

②水道キャラバンによる理解促進

◆次世代を担う子供たちに対して、東京の水道水に対する理解を深めてもらうため、水道キャラバンを実施(目標校数 年間1,100校)

 

◆受講した子供たちを通して保護者層にも水道水への理解を浸透させるための取組を実施

◆都営水道給水区域における小学校4年生を中心に、水道に関して正しい知識を持ってもらうことで、「水道水のおいしさ・安全性」「大切さ」などの理解を深めてもらうため、希望する小学校にキャラバン隊による訪問授業を実施しています。

 

◆平成24年度は、1,222校、約87,000名の児童のみなさんが水道キャラバンを受講しました。

 

◆さらに、キャラバン終了後にも引き続き自宅学習にいかせるWEBページを開設するなどの取組を行いました。

 

◆水道キャラバンの特徴を生かした広報を、より幅広い層に拡大するため、児童館や地域のイベント等で試行的に8回実施しました。

◆平成24年度においても目標校数1,100校や前年度の実施校数を上回り、着実に規模が拡大しています。

 

◆実施校に対してアンケートを行った結果、児童からは、「楽しかった。」「どうやって安全でおいしい水が作られているかが分かった。」などの声が寄せられたほか、ほぼ全ての先生から「とても良かった」「良かった」との評価を頂きました。

③玉川上水の整備保全

◆護岸工事等

  • 法面保護工

◆樹木処理

  • 高木及び中低木の伐採

◆名勝「小金井(サクラ)」並木の保存

  • モデル区間における整備

◆散策路整備

 

◆説明板設置

 

◆住民説明会開催

  • 作業内容について住民説明会を開催

◆PR活動の強化

  • パンフレット、ホームページの充実

◆護岸工事等

  • 長年の自然環境による浸食やのり面の崩壊を防ぐために、のり面を保護する工事を行いました(平成24年6月から開始)。

◆樹木処理

  • 平成24年5月から平成25年3月まで実施しました。

◆名勝「小金井(サクラ)」並木の保存

  • 平成24年度は、モデル区間のうち、約250mの区間でサクラ被圧樹木の伐採、剪定を実施し、補植場所を提供しました。平成22年度から実施した区間と合わせ、モデル区間全体(約640m)を整備しました。

◆散策路整備

  • フェンスが張り出していることで緑道が途切れていた2か所(小平市小川水衛所跡及び武蔵野市境水衛所跡)について、平成24年5月から既設フェンスのセットバックと通路の整備を実施しました。

◆説明板設置

  • 多くの来訪者の目に触れる場所、整備活用計画に基づき実施する取組を効果的に伝えることができる場所を選定し、平成24年5月から玉川上水の説明板を6か所設置する工事を実施しました。

◆住民説明会開催

  • 関係自治体(6市・1区)につき、平成24年6月から同年10月にかけて、住民説明会を実施しました。

◆PR活動の強化

  • パンフレットは平成25年3月に更新し、ホームページの更新は随時行っています。

◆素掘り水路としての遺構の景観を保存し、かつ、水路法面の安定化を図り、玉川上水を次世代に継承していきます。

 

◆樹木処理を進めることで、水路・法面崩落の未然の防止及び倒木等による周辺地への影響を防ぐことが可能となります。

 

◆地元自治体、地元団体との協働で整備を実施したことにより、モデル区間における後継樹木の育成、ヤマザクラ並木の復活を図ることができます。

 

◆玉川上水を歩行者が安全で快適に通行できるようになり、また、都民や来訪者が史跡をより身近に感じることができることで歴史的価値と保存への理解が深まります。

 

◆玉川上水が史跡として指定され、また、江戸・東京の水道事業に重要な役割を果たしてきた水道施設であることについて理解を深めていただくことができます。

 

◆住民説明会の開催にあたり、地元自治体を窓口として情報伝達を行うことにより、地元住民・団体や関係機関との連携を図ることができました。

 

◆樹木処理による眺望の確保、また、パンフレット、ホームページの充実により、史跡玉川上水についての効果的な普及啓発を行うことができました。

目標管理も併せてご覧ください。


授業風景


小金井(サクラ)モデル区間整備

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