「東京水道経営プラン2016」に掲げた施策
Ⅰ 基幹ライフラインの運営
Ⅰ-1安定(24時間常時供給)
(1)水源対策
①水源の確保 | |
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計画
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実績
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評価
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②水道水源林の適正管理 | |
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計画
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実績
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評価 人工林の健全な育成 森林の成長状況に合わせた森林保全作業を実施することで、人工林を適正に保全・育成しています。 民有林対策 荒廃した民有林の購入を推進するとともに、購入した森林の間伐・枝打等を行うなどして、水道水源林の適正な管理を行い、小河内貯水池への土砂流出の予防を図っています。また、荒廃した民有林に対して、多摩川水源森林隊のボランティアの方々が間伐・枝打等の作業を実施することで、森林の再生を図りました。 こうした取組によって、引き続き水道水源林としての水源かん養等の機能を最大限に発揮させ、適切に水道水源林を管理していくことで、 将来にわたって、都民の水源地が守られます。 |
(2)水道基幹施設再構築
①浄水場の更新に備えた代替浄水施設等の整備 | |
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計画 東村山浄水場更新に向けて境浄水場に、金町浄水場更新に向けて三郷浄水場にそれぞれ代替浄水施設を整備 境浄水場の再構築に併せ、関連する導水管及び送水管を整備 |
実績 境浄水場の老朽化対策工事を実施 三郷浄水場増強の先行施設整備工事を実施 導水管(東村山境線(仮称))及び境浄水場再構築関連 送水管整備の工事を実施 |
評価 ・対象年度の検証 境浄水場は老朽施設の更新を、三郷浄水場は増強整備に先立つ施設整備を実施するととともに、境浄水場再構築関連導水管及び送水管整備についてはシールド工事用の立坑築造に着手するなど、概ね計画どおり進めています。 ・目標の達成に向けた主な課題 既存施設を運用しながら工事を進めるには、適切な工程調整等が必要ですが、概ね計画どおり工事を進めており、特段の課題はありません。 ・目標の達成に向けた今後の方向性 大規模浄水場の更新期においても、安定給水に必要な浄水施設の供給能力を確保するため、引き続き綿密な工程管理の実施と計画的な工事発注を行うなどの取組により、事業を着実に進めていきます。 |
②導水施設の二重化、送水管の二重化・ネットワーク化 | |
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計画 導水管は、原水連絡管(朝霞東村山線)の二重化を推進 送水管は、朝霞上井草線の二重化及び有明給水所関連送水管の整備を推進 多摩南北幹線で、他系統からのバックアップ機能を確保するため、広域的な送水管ネットワークを構築 第二朝霞引入水路(仮称)の整備を推進 |
実績 第二原水連絡管(第二朝霞東村山線(仮称))整備の工事を実施 第二朝霞上井草線(仮称)整備の工事を実施 有明給水所関連送水管整備の設計及び工事を実施 多摩南北幹線整備の工事を実施 第二朝霞引入水路(仮称)の整備に向けた調査を実施 |
評価 ・対象年度の検証 第二朝霞東村山線(仮称)の整備は、シールド工事が完成するなど、概ね計画どおり進めています。 第二朝霞上井草線(仮称)の整備は、シールド立坑築造工事を実施し、概ね計画どおり進めています。 有明給水所関連送水管の整備は、シールド発進立坑工事に着手し、概ね計画どおり進めています。 多摩南北幹線は、多摩水道運営プラン2017で、完成年度を平成32年度に変更しました。平成28年度は主にシールドトンネル工事を実施する予定で、概ね計画どおり進めています。 第二朝霞引入水路(仮称)は、整備用地に関わる調査や設計に向けた整備内容の検討を進めています。 ・目標の達成に向けた主な課題 第二朝霞東村山線(仮称)の整備は、複数の工区にてトンネル内配管工事が本格化するため、適切な工程調整が必要ですが、概ね計画どおり工事を進めており、特段の課題はありません。 第二朝霞上井草線(仮称)の整備は、今後4つの工区にてシールド工事及びトンネル内配管工事が本格化するため、綿密な工程調整が必要となるとともに、稼働中の浄水場や給水所内での施工については、施工方法等の詳細な検討が必要となります。 有明給水所関連送水管の整備は、シールド発進立坑を狭あいな用地内に設置することから、安全かつ確実な施工方法の検討が必要となります。 多摩南北幹線の整備は、多摩水道運営プラン2017の計画どおり進捗しており、特段の課題はありません。 ・目標の達成に向けた今後の方向性 災害や事故時だけでなく、更新等の工事の際にもバックアップ機能を確保するため、以下のように進めていきます。 第二朝霞東村山線(仮称)の整備については、トンネル内配管の綿密な工程管理や計画的な工事発注などを行い、事業を着実に進めていきます。 第二朝霞上井草線(仮称)整備については、各工区間の綿密な工程管理や適切な時期での関連工事の発注などを行い、事業を着実に進めていきます。 有明給水所関連送水管の整備については、シールド発進立坑工事の綿密な工程管理の実施により進捗を確保し、引き続くシールドトンネル工事及びトンネル内配管工事を着実に進めていきます。 多摩南北幹線の整備については、シールドトンネル工事に引き続くトンネル内配管工事、立坑築造工事等を着実に行い、広域的な送水管ネットワークの構築を進めていきます。 |
③給水所の新設・拡充 | |
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計画 江北給水所、王子給水所(仮称)、上北沢給水所(仮称)等の整備を推進 | 実績 江北給水所整備の工事を実施 王子給水所(仮称)整備の工事を実施 上北沢給水所(仮称)整備の工事を実施 和田堀給水所整備の工事を実施 |
評価 ・対象年度の検証 江北給水所の整備は、配水池及びポンプ棟築造工事を実施し、概ね計画どおり進めています。 王子給水所(仮称)の整備は、準備工事として既存施設の撤去及び防音壁設置工事が完了するとともに、配水池築造工事に着手し、概ね計画どおり進めています。 上北沢給水所(仮称)の整備は、土留及び土工事を実施し、概ね計画どおり進めています。 和田堀給水所の整備は、既存2号配水池外撤去工事、土留及び土工事を実施し、概ね計画どおり進めています。 ・目標の達成に向けた主な課題 江北給水所の整備は、平成30年度完成に向けて計画どおり工事を進めており、特段の課題はありません。 王子給水所(仮称)の整備は、狭あいな敷地内で複数の工事が実施されることから、施工方法等について詳細な検討が必要となります。 上北沢給水所(仮称)の整備は、狭あいな敷地内で複数の工事が実施されますが、概ね計画どおり工事を進めており、特段の課題はありません。 和田堀給水所の整備は、狭あいな敷地内で複数の工事が実施されることから、施工方法等の詳細な検討が必要となります。 ・目標の達成に向けた今後の方向性 災害や事故時における断水等のリスクを回避するため、以下のように進めていきます。 江北給水所の整備については、施工中の土木、設備等の綿密な工程管理を行い、事業を着実に進めていきます。 王子給水所(仮称)の整備については、災害や事故時における断水等のリスクを回避するため、配水池築造工事の綿密な工程管理や安全管理を行い、事業を着実に進めていきます。 上北沢給水所(仮称)の整備については、災害や事故時における断水等のリスクを回避するため、土留及び土工事の綿密な工程管理を行い、事業を着実に進めていきます。 和田堀給水所の整備については、土留及び土工事の綿密な工程管理を行い、事業を着実に進めていきます。 |
(3)多摩地区水道の再構築
①施設の再構築 | |
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計画 老朽化の状況や事故時の影響等を勘案し、計画的に施設を更新・整備 地盤の高低差等を踏まえた効率的な水運用や維持管理を行うことができる配水区域へ再編し、施設を統廃合 |
実績 千ヶ瀬第二浄水所整備に伴う既存施設撤去工事を実施 千ヶ瀬第二浄水所整備の設計を実施 多摩北部給水所整備の設計を実施 幸町浄水所整備の工事を実施 柴崎浄水所の既存施設撤去工事を実施 柴崎浄水所整備の設計を実施 深大寺浄水所整備の工事を実施 大丹波浄水所整備の工事を実施 小河内浄水所整備の工事を実施 日原浄水所整備の設計を実施 |
評価 ・対象年度の検証 多摩水道運営プラン2017において、各施設整備の完成年度を千ヶ瀬第二浄水所は平成32年度、千ヶ瀬第一浄水所は平成35年度、柴崎浄水所は平成33年度、深大寺浄水所は平成35年度へとそれぞれ変更しました。 ・目標の達成に向けた主な課題 浄水所、給水所等の整備工事に当たっては、施設の停止を伴うため、給水に影響を与えないよう事前に水配調整の実施が必要不可欠です。 また、丁寧な住民説明などを行うとともに、低騒音、低振動工法を採用することにより、近隣の住環境に十分配慮する必要があります。 ・目標の達成に向けた今後の方向性 多摩北部給水所や幸町浄水所等の整備など、施設の再構築を着実に進めることで、多摩地区における給水安定性及び維持管理性の向上を図っていきます。 |
②送配水管のネットワーク化 | |
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計画 事故や更新時等のバックアップ機能を確保するため、広域的な送水管ネットワークを構築 配水本管の新設及びネットワーク化など配水管網を整備 境浄水場の再構築に併せ、関連する送水管を整備 |
実績 多摩南北幹線整備の工事を実施 配水本管の新設を約15km実施 境浄水場関連送水管整備の工事を実施 |
評価 ・対象年度の検証 多摩水道運営プラン2017において、多摩南北幹線の完成年度を平成32年度へと変更しました。 境浄水場関連送水管整備事業は、立坑工事の施工に着手し、概ね計画どおり進めています。 ・目標の達成に向けた主な課題 多摩南北幹線や配水管網の整備に当たっては、多くの工事が競合するため、各工事間での工程調整や進捗管理が必要となります。また、断水や交通規制に対するお客さまの十分な理解・協力を得ることも必要となります。 境浄水場再関連送水管の整備は、概ね計画どおり工事を進めており、特段の課題はありません。 ・目標の達成に向けた今後の方向性 多摩南北幹線や配水管網の整備を着実に進めることで、災害や事故時等における給水安定性の向上を図っていきます。 境浄水場関連送水管の整備については、災害や事故時だけでなく、更新等の工事の際にもバックアップ機能を確保するため、綿密な工程管理や計画的な工事発注などを行い、事業を着実に進めていきます。 |
目標管理も併せてご覧ください。
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