(H19)将来にわたる安全でおいしい水の安定的な供給
施策 | 平成19年度の主な実施内容 | 評価 | |||||||||
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(1)安定給水 |
計画 | ①安定した水源の確保 ②危機管理対策の一層の推進
③大規模水道施設の更新に備えた取組
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〔安定した水源の確保〕 〔危機管理対策の一層の推進〕 平成19年度のろ過池耐震施設率は56%で、前年度よりも5ポイント改善しました。 送配水管ネットワークを強化していくことで、震災時や事故時等における給水安定性が向上します。 経年管・初期ダクタイル管を耐震継手管に取り替えることにより、震災時の被害や漏水及び濁り水の発生が低減されます。また、三次救急医療機関・首都中枢機関等への供給ルートの耐震強化により、震災時においても、これらの重要施設への給水の安定性が向上します。 平成19年度末までの経年管の解消率は97%、初期ダクタイル管の解消率は12%で、それぞれ前年度よりも1ポイント、3ポイント改善しました。 給水所等の新設・拡充により、震災時や事故時等における給水の安定性が向上します。 大口径給水管の耐震強化により、震災時における給水の安定性が向上します。 〔大規模水道施設の更新に備えた取組〕 おおむね10年後の平成30年以降、大規模浄水場が集中的に更新時期を迎えることとなります。安定給水を確保しながら、着実に施設更新を進めていくためには更新に先行し代替施設を整備する必要があります。この代替施設の整備を見据えた施策として積立を実施することにより、経費の確保と平準化を図ることができます。 |
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実績 | 〔安定した水源の確保〕 〔危機管理対策の一層の推進〕 送配水管のネットワークの強化に向けて、多摩丘陵幹線第二次整備区間のうち八王子市千人町から同市緑町間の送水管の布設や東南幹線の水道管用海底トンネル等が完成しました。 経年管・初期ダクタイル管の取替は、経年管54km、初期ダクタイル管79km、合計133kmの耐震継手管への取替を実施しました。 三次救急医療機関・首都中枢機関等への供給ルートの耐震強化では、1kmの耐震継手管への取替を実施しました。 東海給水所(大田区)、大谷口給水所(板橋区)等の整備を実施しました。 大口径給水管(75mm以上の給水管)の耐震化を423栓実施しました。 〔大規模水道施設の更新に備えた取組〕 平成19年度に「大規模浄水場更新積立金処理要綱」を策定し、平成19年度の利益剰余金のうち50億円を更新費用の積立金として計上しました。 |
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(2)安全でおいしい水の供給 |
計画 | ①高度浄水処理の着実な導入
②水質管理の徹底
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〔高度浄水処理の着実な導入〕 〔水質管理の徹底〕 平常時には、浄水場(所)においてISO9001 に準じた品質マニュアル等に基づく水質管理をさらに徹底し、水道水質に悪影響を及ぼす可能性のある危害の発生時には、水安全計画に基づく管理対応措置を実施して、影響を未然に防止することができます。 |
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実績 | 〔高度浄水処理の着実な導入〕 〔水質管理の徹底〕 平成18年度に策定した三郷浄水場に引き続き、残る70箇所の浄水場(所)について、水安全計画を策定しました。 |
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(3)蛇口回帰に向けた取組 |
計画 | ①貯水槽水道の適正管理及び直結給水化の普及・促進 ②公立小学校の水飲栓直結給水化モデル事業 ③水道キャラバンの実施 |
〔貯水槽水道の適正管理及び直結給水化の普及・促進〕 直結給水方式の普及・促進を図るため、貯水槽水道の設置者に対し、点検調査時に直結給水のメリットをPRするとともに、直結切替え見積りサービスの紹介をしています。 平成19年度の直結切替え見積りサービスの申込件数のうち、136件が直結切替え工事を完了しました。このことにより、安全でおいしい水を直接蛇口までお届けすることができます。 〔公立小学校の水飲栓直結給水化モデル事業〕 〔水道キャラバンの実施〕 |
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実績 | 〔貯水槽水道の適正管理及び直結給水化の普及・促進〕 平成19年度の直結給水方式の実施状況は、次のとおりです。
※2 直結給水方式貯水槽を経由せずに、配水管から直接ビルやマンションなどの各階に給水する方式 〔公立小学校の水飲栓直結給水化モデル事業〕 〔水道キャラバンの実施〕 |
目標管理も併せて御覧ください。
送水管ネットワークの整備概念図
東村山浄水場高度浄水施設築造工事