「東京水道経営プラン2013」に掲げた施策

6 エネルギー・環境対策

現状と課題

 水道事業は、地球が育んだ貴重な水を資源としており、地球環境と関わりの深い事業です。豊かな地球環境を次世代に引き継いでいくため、今後も引き続き環境負荷の低減に向けた取組を推進していくことが必要です。
 また、非常時においても安定的な給水ができるよう、浄水処理や送水、配水に必要な電力を確保することが必要です。

平成27年度の主な実施内容

(1)再生可能エネルギー等の有効利用と環境対策

①新たな環境計画の推進
計画 実績
  • ・「東京都水道局環境5か年計画2015-2019」の推進
  • 「東京都水道局環境5か年計画2015-2019」に掲げる34の取組事項の実施
評価
  • ・「東京都水道局環境5か年計画2015-2019」に基づき、高効率型ポンプ設備の導入などのエネルギー効率化をはじめとした様々な取組により34の取組事項を推進し、環境負荷を一層低減しています。
  • ・局ウェブサイト「水道事業紹介-環境への取組」の「環境報告書」も併せて御覧ください。
②再生可能エネルギー等の活用に向けた施設整備
計画 実績
  • ・太陽光発電設備の整備
  • ・完成
    朝霞浄水場(500kW)、鑓水小山給水所(486kW)、国分寺緊急資材置場(49kW)
  • ・整備着手
    東村山浄水場(833kW)、三園浄水場(330kW)
  • ・小水力発電設備の整備
  • ・運用開始
    ひむら浄水所(7kW)
評価
  • ・太陽光発電設備の発電規模を平成32年度までに累計8,000kW以上とすることを目指して取組を進めた結果、平成27年度末での総発電規模は約7,400kWとなりました。
  • ・水力発電設備の導入を拡大し、平成27年度末での総発電規模は約2,200kWとなりました。
  • ・こうした取組によって、環境負荷を一層低減していくことができます。
③省エネルギー浄水場の整備
計画 実績
  • ・境浄水場及び三郷浄水場をエネルギー効率に配慮した省エネルギー浄水場として整備
  • ・境浄水場再構築の工事を実施
  • ・三郷浄水場増強の工事を実施
評価
  • ・省エネルギー浄水場の整備に向け、三郷浄水場の工事に着手することができました。
  • ・こうした取組によって、エネルギー使用の一層の効率化を図ることができます。

(2)電力の自立化

①自家用発電設備の増強(再掲)
計画 実績
  • ・東村山浄水場に引き続き、三郷浄水場に2万kW規模の常用自家用発電設備を導入するなど、順次整備を実施
  • ・自家用発電設備の増強が完了
    大久野第五配水所
  • ・自家用発電設備の増強に向け、工事を実施
    三郷浄水場(一期整備)、上井草給水所
  • ・自家用発電設備の増強に向け、調査・設計を実施
    金町浄水場、朝霞浄水場、練馬給水所、淀橋給水所
  • ・多摩地区の浄水所や給水所等について、調査・設計・工事を実施
評価
  • ・平成27年度に大久野第五配水所の自家発電設備の増強が完了し、大規模停電時における給水確保率は、平成25年度からの3年間で5%向上して61%になりました。
  • ・自家用発電設備の増強に向け、三郷浄水場における設備の工事など、着実に取組を進めました。
  • ・こうした取組によって、電力事情に左右されない電力の自立化が図られ、電力の安定的な確保が可能になります。
②配水本管テレメータ等の電源確保(再掲)
計画 実績
  • ・配水本管テレメータへのバッテリー設置
     約310か所(平成25年度以降順次整備)
  • ・自動水質計器へのバッテリー設置
      約130か所(平成25年度以降順次整備)
  • ・テレメータ34か所のバッテリー設置が完了
     テレメータ38か所のバッテリー設置工事に着手
  • ・自動水質計器63か所のバッテリー設置が完了
評価
  • ・大規模停電時においても水運用に必要なデータの収集及び把握が可能になるよう、配水本管テレメータ等へのバッテリーの設置を進めました。
  • ・配水本管テレメータへのバッテリー設置は、平成27年度に34か所が工事完了となっており、計画どおり取組を進めました。
  • ・自動水質計器へのバッテリー設置は、平成27年度に63か所が工事完了となっており、平成27年度で全131か所の工事が完了しました。
  • ・こうした取組によって、震災時における給水の安定性を向上させています。

目標管理も併せてご覧ください。

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