「東京水道経営プラン2016」に掲げた施策

Ⅱ 取組の進化・発信

Ⅱ-2地域・社会への貢献(エネルギー・環境等に配慮した活動)

令和2年度の主な実施内容

(1)エネルギー・環境対策

①エネルギーの効率化
計画

代替浄水施設整備に伴う位置エネルギーの活用

 

太陽光発電の導入
(令和2年度までに累計8,000kW以上)

 

小水力発電の導入
(令和元年度までに累計2,300kW以上)

 

コージェネレーションシステムの導入(三郷浄水場)
(平成30年度までに一部完成)

実績

代替浄水施設整備に係る以下の検討及び工事を実施
 ・境浄水場再構築の設計
 ・三郷浄水場増強に向けた先行施設の整備工事

 

上北台給水所へ太陽光発電設備を100kW導入
金町浄水場へ太陽光発電設備を89kW導入
 (累計9,056kW導入)
令和2年度小水力発電導入実績なし
 (累計2,281kW導入)
三郷浄水場においてコージェネレーションシステムの工事を実施中

評価

・令和2年度の取組状況
 位置エネルギーの活用については、代替浄水施設整備に合わせ、浄水処理過程を自然流下とすることで、エネルギーを効率化することを予定しています。一方で、コンクリート構造物の供用年数を踏まえ、浄水場の更新期間を約90年に延長することとしたため、浄水場更新及び代替浄水施設整備の着手時期等の変更を平成30年度に行いました。これに伴い、工事着手時期については、境浄水場は2020年代、三郷浄水場は2040年代を予定しています。
 太陽光発電の導入については、平成28年度に目標を達成しています。
 小水力発電の導入については、上北沢給水所への小水力発電設備の導入に向け、これまで設計を進めてきましたが、設備を設置する建屋工事について、他企業構造物への影響を回避する必要があり、その対策の追加等により工事が遅延したため、目標達成には至りませんでした。令和6年度の完成を予定しています。
 コージェネレーションシステムの導入については、三郷浄水場において平成30年度までに一部完成(一期整備の完了)を予定していましたが、代替浄水施設整備の計画変更に伴い、設備工事の着手時期を平成28年度から令和元年度に見直したため、目標達成には至りませんでした。現在施工を進めており、令和4年度末に一部完成予定です。

 

・計画期間内の取組結果(総括)
 計画で設定した目標について、太陽光発電の導入は目標を達成することができましたが、事業方針の見直しや工事の遅延等により計画どおりの達成ができない項目がありました。

 

・今後の方向性
 位置エネルギーの活用については、引き続き浄水処理過程が可能な限り自然流下となる施設配置にした設計を行い、事業を着実に進めていきます。境浄水場については令和3年度の工事着手に向けて引き続き設計を行っていきます。三郷浄水場については平成30年度に実施した計画見直しに基づき、2040年代の整備に向けて検討を進めていきます。
 太陽光発電の導入については、目標は達成しましたが、エネルギー・環境対策を推進するため、今後も導入を拡大していきます。
 小水力発電の導入について、上北沢給水所(110kW)への導入を引き続き進めるとともに、さらなる導入拡大へ向け、引き続き検討を行っていきます。
 コージェネレーションシステムの導入については、三郷浄水場において令和4年度末の一部完成に向けて事業を着実に実施していきます。なお、二期整備については、2040年代の整備に向けて検討を進めていきます。

(2)玉川上水の保全

①玉川上水の適切な保存管理
計画 【保存整備】
〇水路・法面の保全
〇名勝「小金井(サクラ)」並木の桜を被圧する樹木処理や補植場所の提供

【活用整備】
○中低木等の処理による眺望確保
○パンフレット、ホームページによるPRなど
実績

【保存整備】

○水路・法面保全のための法面保護工事(10箇所)及び設計を実施
○名勝「小金井(サクラ)」並木の桜を被圧する樹木処理及び補植場所の提供を小金井市内で実施

 

【活用整備】
○眺望確保のための樹木せん定・伐採を実施
○ホームページの情報を随時更新

評価  プラン2016の年次計画では、「史跡玉川上水整備活用計画」に基づく整備の実施期間を平成31年度までとしていましたが、水路・法面の保全について、引き続き重点的な整備が必要なことから、同計画を当面の間延長しました。
 令和2年度も、上記実績に記載のとおり、引き続き保存整備と活用整備の各取組を実施しました。
 プラン2016の期間中、玉川上水が東京における貴重な水と緑の空間として次の世代への適切に引き継がれるよう、庁内の関係各局や地元自治体などと連携・協力しながら、史跡玉川上水の適切な保存管理を着実に進めました。

目標管理も併せてご覧ください。

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